今や主流となりつつあるハイブリッド車。ガソリン代はかなり節約できると思いますが、車両本体費用がガソリン車より高いです。はたしてどのくらいの期間、距離を乗ると元が取れるのでしょうか?
トヨタの新型ハリアーを例にとって計算してみます。
結論
年間15,000走行で、5年後の残価がガソリン車68%、ハイブリッド車65%で売却できたとすると、5年で元が取れる計算になります。
ガソリン代だけだと、年間20,000kmの走行でも9年以上かかります。
(車両本体価格のみで計算、ガソリン代は1リットル120円で計算。)
費用比較
車両本体価格をベースモデルで比較すると、
S ガソリン 2WD :2,990,000円 (エコカー減税 : 24,400円)
S ハイブリッド 2WD :3,580,000円 (エコカー減税 :150,300円)
差額は 590,000円 (エコカー減税含む:464,100円)
燃費比較
WLTCモードの燃費は
S ガソリン 2WD :15.4km/l
S ハイブリッド 2WD :22.3km/l
年間ガソリン代と、回収期間
1lのガソリン代を120円/lとすると、年間5,000km走行時での費用は、
ガソリン車38,961円、ハイブリッド車26,906円で
差額は年間約12,000円程度となります。
これを車両本体価格の差額からガソリン代だけで元を取ろうとすると38.5年かかります。
同様に、年間10,000km、15,000km、20,000km走行で比較すると以下の表のとおり、年間20,000km走行する人が10年乗ると元が取れる計算になります。
買取価格と回収期間
SANKO AUTOさんのHP見ると、
https://www.sankoh-jp.com/usedcar/resale/suv/harrier/
3年後の残価で、
ガソリン 2WD:68~78%
ハイブリッド :65~75%
5年後の残価で、
ガソリン 2WD:58~68%
ハイブリッド :55~65%
と出ていますので、これを車両本体価格から計算すると、
3年後の残価価格
ガソリン 2WD:2,039,320円~2,332,200円
ハイブリッド :2,327,000円~2,685,000円
差額 : 293,800円~ 352,800円
5年後の残価価格
ガソリン 2WD:1,734,200円~2,033,200円
ハイブリッド :1,969,000円~2,327,000円
差額 : 234,800円~ 293,800円
元々あった車両価格の差464,100円(エコカー減税含む)は、
3年後 : 111,300円~170,300円
5年後 : 170,300円~229,300円
となります。
それを加味したのが下の表です。
年間15,000km走行したとして、5年後の残価を加味すると約10,000円ハイブリッド車のが安くなる計算になりました(青色で囲った部分)。
年間10,000km走行だと約50,000円ハイブリッド車が高いです(緑色で囲った部分)。
他にメリット、デメリットは?
ハイブリッド車は低速時モーターで走行するので、静かです。またモーターの方が加速が良いとされています。
最近はハイブリッド車が増えているので、時代に乗っている感があるかもしれません。車の横、後ろにHybridの文字が入っている車も多いので、ここで差が見えると思います。
ガソリン車でアイドルストップ機能が付いている場合、信号待ちなどでアイドルストップさせると、エンジンがかかっていないのでエアコンが止まってしまう車もあります(送風のみ)。車によってはある程度室内の温度が上がると自動的にエンジンがかかるので、暑くて仕方ないという事にはなりませんが、若干快適性に差があると思います。
一方で、何か破損や故障で修理をするとハイブリッド車のが費用が高くがつく傾向にあります。
まとめ
単純にガソリン代だけでハイブリッド車の車両価格を埋めるのは難しいと言えるでしょう。
但し、買取価格迄含めるたトータルの金額ではハーブリッド車のが安くなるケースも出てきます。
また、静粛性、加速性能、時代に乗っている感など、直接金額では現れない部分もありますので、総合的には、ガソリン車もハイブリッド車も同じレベル、若しくはハイブリッド車に分があるかもしれません。